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デッサンに関する基礎知識

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デッサンとは?

一般的にデッサンとは、ペンや鉛筆、木炭やパステルなどにより「輪郭(場合によっては境界線や色彩も含む)で描かれるもの」を指します。絵画やイラスト、本の挿絵や建築設計図などにおいてももっとも基本的な部分を占めるものであり、デッサンを上手に描くためにはそのための知識や技術、感性が要されます。

デッサンの要、不要についてはこれまでに何度も論議されてきましたが、全ての構図の基本であるということに変わりはなく、特に美術関係の仕事に携わる人にとっては、デッサンが作業の基本中の基本となる場合が多いため、デッサン力を身につけることが最初に求められます。また、本来デッサンは下書き程度のものであり鑑賞の対象とされないものでしたが、近年においてはデッサンそのものを作品とする形もしばしば見受けられます。

デッサンの歴史

デッサンと絵画は非常に密接な関係にあり、美術を語る上で決して外せません。19世紀中頃は風景や人物を写真のように正確に描き出す「写実主義」が盛んであり、デッサンにおいてもその正確さや忠実さが強く求められました。美術史において絵画は幾度と無くその形態を変え、写実主義から印象主義、象徴主義、抽象主義と、技法だけに留まらず思想的な意味においても様々な試みがこれまでになされてきましたが、総じてデッサン力というのは不可欠なものであり、特に画家にとっては基本でありながらももっとも大切な作業の一環でもあるというのは、今も昔も変わりません。

現代においてはそういった美術関係に留まらず、様々な業種においてデッサン力が求められるようになりました。画家やイラストレーターなどをはじめ、技術者としての一つのスキルとして認識される機会も増えています。

デッサンの種類

デッサンの手法としては鉛筆を基本として、木炭を使用したデッサンやパステルによるデッサンなど様々です。木炭デッサンにおいては柳や楡などを燃焼させてそれを炭化させたものが用いられ、木炭紙に描かれるのが一般的です。鉛筆デッサンにおいても様々な種類の具材が用いられるように、デッサン用の木炭にも数々の種類が存在し、求める質感や色味によってそれらを使い分けることができます。

また、パステルの場合は好みの顔料を混ぜ合わせることによって自在に色彩を作ることができるため、鉛筆や木炭とはデッサンとしての意味合いや用途が異なってくる場合があります。それぞれデッサンに用いる材料によってその特質も違ってくるため、ひとえにデッサンといっても様々な技法が存在します。

「デッサン」という能力について

今は昔と違い、「デッサン力」は一部の天才的な芸術家の専売特許ではなくなりました。たとえ特別に秀でたデッサン力が無かったとしても、基本的な技術さえ身につけておけば、その技術を活かすことのできる機会はたくさんあります。

しかし、実のところ「自分にはデッサンなんて無理だ」「自分にそんな才能なんて無いよ」と、はじめから諦めてしまっている人がほとんどなのではないでしょうか?確かに「デッサン」と言うと、「感覚的な作業であり、優れた感性を持っている人でなければ取り組むことのできないもの」──といったイメージがつきまといがちです。ですが、いくら感性がものを言う世界でもてはやされる能力であっても、練習次第でいくらでも上達することができるのが人間です。始めてみることで、自分の成長を確かに実感できるのも、デッサンの一つの魅力なのです。

デッサンで使用する画材について

デッサンに使用される画材は数多く存在するため、目的によって画材を揃える必要があります。最低限必要であると思われるのは鉛筆、木炭、画用紙、木炭紙、練り消しゴムなどですが、これらだけでもその種類はかなりの数に昇り、鉛筆のメーカーや種類、木炭の種類などは、挙げれば切りがありません。自分の好みや目的に合ったものを選ぶ必要があるでしょう。

また、このほかにもイーゼルや、大きな木炭紙を持ち運ぶためのカルトン、モチーフの比率を測るためのはかり棒、画面に乗せた木炭に変化をつけるための擦筆などもあれば便利でしょう。画用紙や木炭紙を固定するためのクリップや画鋲、また、画面を拭いたり擦ったりするためのボロ布などもあれば何かと便利です。描き終った後デッサンを保存するためのフィキサチーフ(定着液)も用意しておきたいところです。デッサンを描くのに必要な基本的な画材は限られてきますが、後は描く者のアイディア次第で、代用できるものがたくさんあるので、色々と工夫をしながら環境を整えていけば良いでしょう。